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3回泣いた日

今日はじめて現地パートナーと言い争いをした。

そもそもの発端は、今かりているショップ兼工房の隣の部屋を又借りできることになったこと。
前払いするにあたり、簡単な契約書を作ろうと提案したのだけど
彼女にとって、契約書を作るということイコールその人を信頼していないということになるようで
「そんなことをしたら、彼らも私たちを信頼しなくなって、3ヶ月後には別の人に又貸ししちゃう」と聞かない。

今後も契約のたびに契約書が必要なのだという話から将来のことに話がひろがっていく中で、
「ヒロコはいざとなれば日本に帰ればいいのだろうけど、
私はこの国でずっと生きて行かなきゃいけないの。
だから失敗したくないの!」
と言われ、悲しくなってしまい
「私だって、会社辞めて、いままで働いてきてためた全財産をつぎ込んで、
それでも足りなくて、
いつか私が結婚するときのためにと両親がずっと貯めていてくれたお金を頭を下げて借りて、
友達にもたくさん出資してもらって、この仕事に全人生かけてるんだよ。
失敗したら日本にかえればいいなんて二度と言わないで」と言って泣いてしまった。

今までそういう話をしたことがなかったので、彼女はびっくりしていた。
何故そんなにお金がかかるのかと聞かれ
輸送や私の出張にかかっている費用を伝えた。
また、今の製造数を維持しているだけでは赤字で、
黒字化するためには最低今の1.5倍の製品を製造することが必要だとも伝えた。

将来的に製造量を増やす計画であることは話していたけれど
それまでにかかるコストは私が支払うのだし
貨幣価値の異なるエチオピアでそれは相当高額になるため
詳細を伝えたらパートナーが怖がったりプレッシャーに感じると思って
今までは伝えいなかったのだ。

パートナーはしばらく考え込んでから
「そんなにたくさんのコストがかかるなんて知らなかった。
 たしかに私、今のこの数を作るのだって大変なのに倍も作れる自信がない。
品質を下げればたくさん作れるけど、日本はそれじゃだめでしょう。
…でもやるしかないよね。
今まで以上にがんばらないといけないけど…ヒロコがそこまでかけてくれてるんだから。
でもヒロコ、これからは全部私に言わないとだめだよ。
私たちパートナーなんだからね。一緒に仕事してるんだからね」
私はそれを聞いてまた泣いてしまった。

その日、なんとなく気まずいような照れくさいような気持ちで一緒に工房へ出かけたら、
いつもは態度の悪い、元ストリートチルドレンの職人さんが
ご機嫌な様子でこうつぶやいるのが聞こえた
「ファレンジ(外国人)とアベシャ(エチオピア人)が一緒に仕事するといいね、
どっちかだけで作るよりいいものが作れるね」
実は、作り直しを重ねながら何ヶ月もかけて開発していたオリジナルバッグが
昨日の夜、やっと完成したのだ。
それを聞いて、私はまた泣いてしまい、皆に笑われてしまった。
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Author:hiroko
株式会社andu amet代表

ETIC.ソーシャルベンチャースタートアップマーケット第1期メンバー
http://startups.etic.or.jp/archives/231/

イノベーショングラント第5期フェロー
http://www.i-grant.jp/

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